釣りでよく使うノットを解説!簡単に結べるノッターやボビンとは?
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目次
釣りでよく使う「ノット」とは
釣りをする上で避けては通れない、 ノット(釣り糸の結び方の事)
正確に結べるようになれば、釣り場でのタイムロスを減らせるのはもちろん、ラインのポテンシャルを最大限に発揮する事が出来ます。
今回は、釣りをする上で覚えておきたいノットと、ノットを結ぶ工程を簡単にしてくれる便利グッズを紹介します!
結び方は図解を交えてご説明しますので、初心者はもちろん、ノットに不安のあるアングラーも必見の内容となっております👀
ノットについての知識を深めて、シーズンインを迎えましょう!
図解では、分かりやすくお伝えする為に紐を使用しています。
ラインに慣れていないうちは太めの紐で練習される事をオススメします。
道糸とリーダーを結ぶノット
・FGノット
PEラインとショックリーダーを結ぶノット。
難易度が高く、綺麗に結べるようになるには練習が必要ですが強度の高さに定評があります。
海釣りをするアングラーさんに必ず覚えて頂きたいノットのひとつです。
●PEライン:ピンク ●リーダー:ブルー
- 結び方の手順
- PEラインとリーダーラインを十時になるように合わせ、PEラインの後ろ側にラインを通して輪を作ります
- リーダーライン同士を引っ張り、図の状態になっている事を確認して下さい
- ①と同じように今度は下側に輪を作ります
- 手順①〜③を繰り返して上下に編み込んでいきます。綺麗に編むコツは、締める際にリーダーラインを斜め上(下)に引っ張る事。これを15回程繰り返します
- 編み込みが終わったら⭕️の部分を指で押さえてPEラインの本線とリーダーラインを束ねます。束ねたラインの上にPEラインの先端を通し輪を作ります
- PEラインの先端を引っ張り仮止めをします
- PEライン本線と先端を持ち、逆方向に引っ張ります
- PE本線とリーダーラインを束ねるようにして、PEラインの先端で輪を作ります。この時ラインの先端は輪の下を通して下さい
- 次に、ラインの先端が上になるように輪を作ります。このハーフヒッチ(手順⑧〜⑨)を計3回繰り返します
- PEライン先端を引っ張り、締まった事を確認します
- 最後にエンドノットを作ります。PE本線とリーダーラインにくるくると巻きつけるように二重の輪を作り、締めていきます
- 締まった事が確認出来たら、余分なPEとリーダーをカットして完成となります
・SCノット
正式名称は、『ショックアブソーブド・キャプテンノット』
新潟の遊漁船の船長さんが考案したとされている、スピーディーに組めて、かつ強度も高い摩擦系ノットです。
FGノットより簡単に組めるのも魅力のひとつ!ショア・オフショア問わず人気のノットになります。
●PEライン:ピンク ●リーダー:ブルー
- 結び方の手順
- PEラインをピンと張った状態で二つ折りにします
- 二つ折りにしたPEラインにリーダーラインを重ねます
- そのまま、リーダーラインをPEラインにくるくると巻きつけていきます ※ラインの太さにもよりますが、20〜30回ほどが目安となります
- リーダーの先端をPEラインの輪っかに通します
- そのままゆっくり三方向から締め付けてください ※この時結び目を湿らせると更に強度がアップします
- しっかりと結べた事を確認したら、写真のように余分なラインをカットします。ライターなどで焼きこぶを作れば完成です
・PRノット
マグロなどの大物を狙う際に有効なノット。
結ぶのに少し技術が必要ですが、その強度と信頼性の高さから多くの釣り人に支持されています。
大きな魚がかかってもノット抜けしない安心な摩擦系の結びで、PRボビンと言う専用の道具が必要になります。
FUNCメンバーのさきごんさんが、ヒラマサ狙いのラインシステムを必要な道具と共に説明してくれました。
・結び方の手順
- PEラインをノズルへ通します
- ボビンに10周ほど巻き付けます
- ノズルへ5〜6回巻き付けます
- ノズルを再びボビンへセットし、PEラインを引っ張ってみて適度な硬さで糸が出ることを確認します
- リーダーの端糸を20cmほど取り、PEラインの本線と合体させ手の平に巻き付けます。ノズル付近を右指で摘みます。左手にはリーダーラインの本線を巻き付けます
- 左手の方向に1cmほどボビンを回転させ巻き付けていきます。巻き付けのときは、リーダーラインとPEラインはピンと張った状態でボビンを回転させて行きます
- 左指で巻き付けた所を押さえながら、次は逆方向、右手方向へ巻き付けて行きます。ボビンの回転は必ず同じ向きで回転させてください。巻いてきた上から被せるように巻き付ける事でより締まって効果的です
- 2cmほど巻き付けたら、一旦ボビンの回転を止めます。ボビンの回転によりキンクしやすいので、糸ヨレを解除します。両手の巻き付けを解くことでヨレは解除できます
- 糸ヨレを取ったら、再び右方向へ巻き付けを続けます。5cm以上の長さになったら、ボビンからPEラインの端糸を外し、ハーフヒッチで仮止めをします。交互にハーフヒッチを往復5〜10回ほど行います
- リーダーラインの端糸を3〜4mm残した状態でカットします。カットしたらギリギリの所まで焼きコブを付けます。
- 焼きコブの出来を確認します(ギリギリに作れていないと、ガイドやラインに引っ掛かるなどトラブルの原因になります)
- 焼きコブで擦れないように、PEライン本線にPEラインの端糸でハーフヒッチを往復5〜10回行いましょう。最後にエンドノットで完成です
より大きな図解と詳しい説明は、さきごんさんの記事
【玄界灘】ジギングで狙う春のノッコミヒラマサ🌸最強のラインシステムやフックも紹介!
でご覧いただけます!
PRノットの他にも、チューブノットの結び方やドラグの設定方法など有料級の情報が盛りだくさん!
是非こちらもチェックしてくださいね。
・電車結び
簡単、時短にできる基本のノット、電車結び。
強度はFGノットなどに比べると劣りますが、とにかくシンプルな結び方なので覚えていて損はありません。
ラインの結び方や、コツを掴む為にも練習してみましょう。
- 結び方の手順
- 結びたいライン同士を図1の様に並べます
- 片方のラインを持ち、端を一回転させて輪っかを作ります
- 輪の中で、ライン同士を束ねるように4〜5回程巻きつけていきます
- 巻きつけた方のラインの先端を優しく引っ張り、緩めに締めます
- もう片方のラインも同じ様に②〜④の手順で結びます
- 同じ様に結べたら結び目を水分で軽く湿らせ、その後本線同士をゆっくりと引っ張ります
- 結び目同士がくっついたら、仕上げにもう一度引っ張りましょう。最後に余分なラインをカットしたら完成となります
サルカンやルアーを結ぶノット
・ユニノット
簡単・時短・安定の強度 と三拍子揃った基本のノットです。
はじめにこのノットを覚えておきましょう。
- 結び方の手順
- 穴にラインの先端を通し、図のような輪を作ります
- 輪の中に潜らせるようにして、ラインを5回程巻いていきます
- ラインの先端を持ち、矢印の方向へ丁寧に引っ張ります(この時結び目を軽く濡らすと締まりが良くなります)
- しっかりと結べた事を確認したら、余分なラインをカットしたら完成です
・クリンチノット
細めのラインに最適!幅広いシーンで活躍してくれるノットです。
- 結び方の手順
- 穴にラインの先端を通します
- 本線に巻きつけるように4〜5回程巻きつけます。この時、本線をピンと張った状態でやるとやり易いです
- ラインの先端を持ち、左に折り返しながら2で最初に出来た輪に通します
- 更に、③で出来た輪に下から通していきます(この時、結び目が緩まない様に気をつけましょう)
- ノットにヨレが生じないよう丁寧に締めていき、しっかりと結べたら余分なラインをカットし完成です
・パロマーノット
上記で紹介した「クリンチノット」や「ユニノット」と並ぶ基本的な結び方。正確に結ぶことが出来れば「クリンチノット」や「ユニノット」よりも高い結束強度が出ると言われています。
フックやルアーをラインに結ぶ場合によく使われています。
・結び方の手順
- ラインを折り返して画像のような輪っかを作り、フック穴やルアーに通します
- 輪っかの先を本線に重ねます
- 輪っかと本線を円を描くように緩めに結びます
- 3の※の部分を広げて、フック(ルアー)をくぐらせます
- 本線を引っ張り、ゆっくり締め上げていきます。綺麗に結べたら余分なラインをカットし、完成です
釣り中でも安心!時短でノットを結べる便利なアイテム
複雑なノットを簡単にしたり、強度を高めるアイテムとしてノッターやボビンがあります。
- ノッター メインラインとショックリーダーを簡単に結束するためのアイテム
- ボビン PEラインとショックリーダーの結束強度を更に高めてくれるアイテム
結束強度に不安がある初心者だけでは無く、ベテランでも足場が悪い場所や揺れる船の上でのノットはなかなか難しいもの。
そんな場面で大活躍してくれる、便利なアイテムをご紹介します。
・第一精工 ノットアシスト2.0
写真引用元:第一精工公式ホームページ
FGノットが簡単、スピーディーに!
誰でもカンタン!確実!スピーディ!にPEラインの編み込みができる便利アイテム。
携帯時にはアームを閉じてコンパクトに収納できるので、タックルボックスに忍ばせておけば船の上でも簡単にFGノットが組める優れものです。
Amazonリンク:第一精工 ノットアシスト2.0
・Hapyson ラインツイスター
写真引用元:Hapyson公式ホームページ
寒い時期や暗い場所でも、スムーズにPEラインとリーダーを結束!
ポケットサイズのライン結び器。
巻きにばらつきが少なく、安定した強度を実現してくれる画期的アイテムです。
船の上はもちろん、寒さで手がかじかんでしまう時期やナイトシーンでも役立ちます。
Amazonリンク:Hapyson ラインツイスター
・第一精工 ブレイドノットアシスト
写真引用元:第一精工公式ホームページ
ベストやバッグに付けても邪魔にならないサイズ感が魅力!
ロッドにPEラインをセットしたまま、簡単にFGノットを組む事ができます。
誰でも簡単・確実・スピーディーに結束ができるので、ひとつ持っておくと便利!リーズナブルな価格も嬉しいポイントです。
Amazonリンク:第一精工 ブレイドノットアシスト
・SHIMANO ボビンワインダー ヘビータイプ
写真引用元:SHIMANO公式ホームページ
リーダーにPEラインを簡単に巻き付けられて、高強力のノットが作成可能!
1.5〜8.0号のPEラインに対応しているボビンワインダー。使用することで結束強度が高いノットが作成可能となります。
使用しない場合より25%、結束強度がアップするという実証データも公表されています。
Amazonリンク:SHIMANO ボビンワインダーヘビータイプ
【まとめ 】自分に合ったノットを見つけてみよう
釣り物や釣り方に合ったノットの使用は、ラインブレイクやルアーのロストなどのアクシデントを減らす事にも繋がります。
今回ご紹介したノットは基礎知識として覚えておきたいノットです。まずは写真のように紐を使って練習をしてみては如何でしょうか。
強度の強いノットをマスターして、釣りを更に楽しみましょう!
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