釣り糸(ライン)の単位lbとは?号数の換算早見表で詳しく紹介
釣り糸を買う時に、太さの単位について疑問を持たれたことはありませんか?
「lb」ってなんて読むの?
号とlbは何が違うの?
そんな疑問にFUNCがお答えします。
一目で太さの換算が出来る早見表も必見!ラインについての知識を一緒に深めていきましょう。
目次
釣り糸(ライン)の単位lbとは
ルアーフィッシングの流行と共に、主にアメリカから日本へ広まった単位、lb(ポンド)
ヤード・ポンド法にあまり親しみの無い日本人、しかも釣りを始めたばかりの方は「◯lbのラインが〜」などと言われてもいまいちピンと来ないのでは無いでしょうか。
しかし、このlb(ポンド)と言う単位は糸の強さを示すとても重要な数字。釣り物やフィールドによっても必要な素材や強度が変わるので、頭の中でイメージ出来るようになるとラインをセレクトする際にとても役立ちます。
釣り糸(ライン)のlbと号の違い
・lb(ポンド)は、糸が耐えられる重さを示す単位
「ポンド」は重量の単位であり、国際単位系(SI)では「kg」に置き換えられますが、イギリスやアメリカなど一部の国ではまだ一般的に使用されています。
1ポンドは約454gの事を示します。釣り糸の場合は、この重さまでなら糸が耐えられると言った意味で使用されます。
・号は糸の太さを表す単位
「号」は日本独自の単位で、糸の太さの規格となります。1号…2号…3号…と、号数が大きくなる程太くなります。
ナイロン、フロロカーボン、エステルライン(ポリエステル)等の、いわゆる単線(モノフィラメント)のラインは1号=0.165mmと規格が決まっていますが、同じ号数でもメーカーや素材、製造方法によって強度が異なります。
lbと号数の換算早見表
・ナイロン・フロロ・エステルの換算早見表
号数 | 強度(kg) | ポンド(lb) | 直径(mm) |
0.25号 | 0.45kg | 1lb | 0.083mm |
0.3号 | 0.54kg | 1.2lb | 0.090mm |
0.4号 | 0.72kg | 1.6lb | 0.104mm |
0.6号 | 1.08kg | 2.4lb | 0.128mm |
0.8号 | 1.36kg | 3lb | 0.148mm |
1号 | 1.81kg | 4lb | 0.165mm |
1.2号 | 2.17kg | 4.8lb | 0.185mm |
1.5号 | 2.72kg | 6lb | 0.205mm |
1.75号 | 3.17kg | 7lb | 0.220mm |
2号 | 3.62kg | 8lb | 0.235mm |
2.25号 | 4.08kg | 9lb | 0.248mm |
2.5号 | 4.53kg | 10lb | 0.260mm |
2.75号 | 4.99kg | 11lb | 0.274mm |
3号 | 5.44kg | 12lb | 0.285mm |
3.5号 | 6.35kg | 14lb | 0.310mm |
4号 | 7.25kg | 16lb | 0.330mm |
5号 | 9.07kg | 20lb | 0.370mm |
6号 | 9.97kg | 22lb | 0.405mm |
7号 | 11.34kg | 25lb | 0.435mm |
8号 | 12.70kg | 28lb | 0.470mm |
10号 | 15.87kg | 35lb | 0.520mm |
12号 | 18.14kg | 40lb | 0.570mm |
14号 | 20.41kg | 45lb | 0.620mm |
16号 | 22.68kg | 50lb | 0.660mm |
18号 | 24.94kg | 55lb | 0.700mm |
20号 | 27.21kg | 60lb | 0.740mm |
30号 | 45.4kg | 100lb | 0.910mm |
・PEの換算早見表(目安となります)
号数 | ポンド(lb) | 強度(kg) | 直径(mm) | デニール(d) |
0.1号 | 4lb | 1.8kg | 0.054mm | 20d |
0.15号 | 4.5lb | 2.0kg | 0.066mm | 30d |
0.2号 | 5lb | 2.3kg | 0.076mm | 40d |
0.3号 | 6lb | 2.7kg | 0.094mm | 60d |
0.4号 | 8lb | 3.6kg | 0.108mm | 80d |
0.5号 | 10lb | 4.5kg | 0.121mm | 100d |
0.6号 | 12lb | 5.4kg | 0.132mm | 120d |
0.8号 | 16lb | 7.3kg | 0.153mm | 160d |
1号 | 20lb | 9.1kg | 0.171mm | 200d |
1.2号 | 24lb | 10.9kg | 0.191mm | 240d |
1.5号 | 30lb | 13.6kg | 0.209mm | 300d |
1.7号 | 34lb | 15.4kg | 0.219mm | 340d |
2号 | 40lb | 18.2kg | 0.242mm | 400d |
2.5号 | 50lb | 22.7kg | 0.270mm | 500d |
3号 | 55lb | 25.0kg | 0.296mm | 600d |
4号 | 60lb | 27.2kg | 0.342mm | 800d |
5号 | 80lb | 36.3kg | 0.382mm | 1000d |
6号 | 90lb | 40.9kg | 0.418mm | 1200d |
8号 | 100lb | 45.4kg | 0.483mm | 1600d |
10号 | 130lb | 59.0kg | 0.540mm | 2000d |
lb・号数を換算する時の注意点
・素材によって換算できないものがある
ラインは種類によって素材や製法が異なるため、一概にlb⇄号に換算出来ない物もあります。
換算が難しい代表格であるPEラインは、モノフィラメントのラインとは異なり、長さに対する糸の重さによって号数が決まるため、強度や号数は メーカーや製法、商品 によって違いが出てしまうのです。
例えば、同じ太さ、同じ素材の糸を使って編み上げたPEラインでも、ゆるめに編むのか…それともキツめに編むのかで、糸の太さが変わってきます。
💡覚えておきたい豆知識
- 単線(一本の糸)で作られたラインはモノフィラメントと呼ばれる
- 複数の系を使用して作られたライン(主にPEライン)はマルチフィラメントと呼ばれる
・PEラインはメーカーや編み込むラインの本数によっても違いが出る
複数の糸によって構成されるPEライン。一本のPEラインを作るのに何本の糸が使われているかはご存知でしょうか。
実はこちらも、メーカーや製品によって大きく変わってきます。
私Pegも長年愛用しているSHIMANOのピットブルシリーズを例に上げて見ていきましょう。
ピットブル 4 【最大強力 1号= 9.1kg】
大きく記載された『4』の数字の通り、4本の系を編み上げて作られたラインです。汎用性が高く、ショアからのルアーキャスティング全般に向いています。リーズナブルな価格帯で、頻繁にラインを交換したいアングラーやPE入門者にぴったりの製品です。
ピットブル4の最大強力は1号で9.1kg。ナイロン製のラインは1号=2kg前後の物が殆どなので、直線強力(真っ直ぐに引っ張った時の強度)で比べると既に十分過ぎる強度に感じますが…
同じピットブルシリーズ の12本編みのPEラインはどうなるのか、引き続き見ていきましょう。
ピットブル12【最大強力 1号=10.6kg】
一気に糸の数が増えました!こちらはなんと、12本もの糸を編み上げて作られたラインです。
編み方もピットブル4とは異なり、強力と低伸度を高める為に締め込みながらラインを編む技術(TOUGH CROSS 2)が採用されています。
糸の数や編み方を変える事で、同じ号数でも直線強力・表面平滑性、そして最大強力に至っては1.5kgもアップしています。
表面の滑りが良い事=飛距離も出しやすいので、ハイグレードなPEラインと言えます。
💡覚えておきたい豆知識
- PEラインは、ここまで説明した号やポンドの他にも『デニール』や『デシソックス』という単位が使われる事もあります。これは9000m分の糸が何グラムになるかと言った重さを示す単位で、9000m=10gなら10デニール と言ったように表す物。こちらに関しては日本釣用品工業会が定めたPEラインの基準規格が存在し、「1号=200d(デニール)」になります。
適切なラインを選ぶ事は釣果にも繋がる
ラインは、魚とやり取りをする上で最も重要となるパーツ。
何から使えば良いか迷っている場合は、まず、簡単に切れない太さを選びましょう。そこからフィールド(障害物)の状況や魚種やサイズ、魚が見切らない太さを追求していく事が大切です。
是非、早見表を参考にベストなラインを探してみて下さいね!